Vol.1のブランド立ち上げの話に続き、Vol.2ではプロダクトデザインについてお話したいと思います。
MYAKU のメッセージが明確になった上で、7月からプロダクトのデザインがはじまり、長野の木曽ひのきの精油を使ったキャンドルを作ることに決めました。
①デザインについて
一番最初の案は、おもちゃのような可愛いキャンドルを作ることでした。
日本の木材を扱うブランドはたくさんありますが、静かで禅の雰囲気のデザインが多く、
もっとポップで気楽に取り入れやすいデザインに出来ないか?
とオブジェのようなキャンドルのサンプルを製作しました。
こちらの写真がそのサンプルです。
形状には満足したものの、蝋が溶けた時の崩れ方が激しく、あらゆるリスクを考えて断念。
こちらはお蔵入りのサンプルとなりました。。。
ここで瓶入りの通常の形状に方向転換しましたが、
形状がシンプルになった代わりにパッケージのアートワーク、キャンドルの素材や香りに力を入れることにしました。
パッケージのアートワークはアーティストのDonchiに依頼。
カラフルでポップなデザインを得意とするDonchiにフリーハンドで書いたようなゆる~いひのきの木を書いてもらいました。
香りのサンプルを嗅いでもらいながら、
心がほどけてイージーな雰囲気のアートワークに仕上げてもいました。
色も鮮やかなグリーンを選び、明るさと楽しさを感じるデザインに仕上がりました。
②香りについて
樹齢300年の天然木曾ひのきの精油をはじめて嗅いだ時は、力強く清々しい香りに感動しました。
しかし天然の精油は火に弱く、精油100%のキャンドルではせっかくの香りがほとんどしないので、あえて化学香料も少量加えることにしました。
ストイックなオーガニックプロダクトにするのではなく、
毎日楽しく心地よく使えるものが良いので、程よくいい匂いになるように調合しました。
香りもデザインも、イージーで楽しいプロダクトに仕上がり、
日本の木材に親近感を感じて多くの人に使って欲しいなと思います。